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3.1 SYとKHでのクイックディスコネクトの考え方

一般的に、コネクタの役割は、電気信号や冷却水、空気などを“受け渡し、つなぐ”ということである。そのために雌雄の形状や仕様は、一度決めてしまうと、その装置や施設、ラインが運転し続ける限り変更することは非常に難しい。KEKでは、加速器装置や物理実験回路の関係で数種類のコネクタを施設全体として共通化(規格化)して採用してきた。

SYとK-hallのメンテナンスシナリオの節で述べた通り、我々は高度なロボットシステムに依存したシナリオを採用せず、基本的に人間の手によるメンテナンスを行なう。このとき、当然、作業者と保守される機器との間には十分な厚みの遮蔽体が存在し、作業者が十分な時間を保守作業に費やす事が保証される。また保守される機器は、その十分な厚みの遮蔽体を介して長いトングや取っ手、あるいは棒によって簡単に交換、更新が行われる。それゆえにビームラインの真空、水、電力、信号の即着脱(クイックディスコネクト、以下QD)システムの採用は不可欠である。そこで、K-hallならびにSYで採用されるべきQDシステムの満たすべき性能、仕様をまとめてみた。




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Yoshinori Sato
平成14年9月11日