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3.1.3 信号

QDとしては、手動の場合はバンディーの丸型コネクターの絶縁をセラミクッスに換えたものが開発済みであるが、現在これを四角型に改造中である。またケーブルとしてはバンディーのピンに結合可能な極細MICを開発済みである。 PI方式のためには、北カウンターホールのQDでも採用された全セラミックスの49極バネコンタクト型が使用可能である。

しかし、真の大強度ビーム運転時に、「どの水路が不良か?」を現場付近で調査する事自体、ナンセンスである。そこでそのような場合は、温度スイッチは磁石内で直列結線してしまい、その入り口、出口の二線のみを取り出す方が現実的である。その場合、手動結合として、通常のバナナプラグ端子のプラスチック絶縁体を単にセラミックスに交換したもので、十分対応可能であろう。ケーブルとしてもMICのみならず、セラミックスビーズを裸導線にかぶせたもの程度で十分かもしれない。

電磁石温度は、磁石のコイル抵抗を電流、電圧から常にモニターしておく事によっても評価可能である。つまり温度スイッチは、スイッチ自体が壊れるかもしれないというリスクもあり、必ずしも主たるインターロック要素ではなくなる可能性がある。むろん

温度スイッチ全部OK、冷却水入出圧差OK、コイル抵抗OK、
の三要素の内、いずれかが不良の場合、一旦磁石運転を休止する必要があるが、温度スイッチ全部OKあるいはコイル抵抗OKのいずれかがOKの場合は運転再開可能であろう。しかし多水路磁石の場合、この磁石抵抗がどの程度敏感に検出可能か事前にテストしておく必要がある。


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Yoshinori Sato
平成14年9月11日