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7.1 モックアップの建設と現状

原子核素粒子実験施設ビームラインの放射線レベルは、2.1節で述べたように現在のEP2の約2倍、EP1の約20倍にもなりうる。特にターゲット付近では人が近づくことは不可能である。そのようなところで機器が故障した場合、現場での修理はとてもできない。我々はビームライン機器を高放射線下でも壊れにくいものにし、そして、万一壊れたとしても、遠隔からすばやく交換できるようなシステムを必ず確立しなくてはならない。我々は東カウンターホールにターゲット付近の構造を模したビームライントンネル断面の原寸大模型(モックアップ)を製作した。これを用いて電磁石の設置、配線、配管、真空、放射線シールド形状、シールド内の空気の循環など各種の試験を行なっている。モックアップでは全ての機器を無機化して実際に運転できることや、万が一の故障の場合に離れた場所から磁石を取り外し、速やかに新しい磁石を設置して運転できることを実際の経験として確立することが目的である。




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Yoshinori Sato
平成14年9月11日