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2.1 残留放射線の推定1
KEK-PSとJHF-PSとを比較して、JHF-PSでの残留放射線量を推定した。
- ビームパワーの比較
KEK-PS 12 GeV 0.5 A = 6 kW
JHF-PS 50 GeV 15 A = 750 kW
- KEK-PSの場合の線ロス
EP2 2%/100 m = 1.2 W/m
EP1 1%/100 m = 0.6 W/m
- ニュートリノビームライン
0.2%/100 m = 0.12 W/m + 点ロス(q12で4%)
- JHF-PSの場合の線ロス
遅い取り出しビームライン2.3 W/1 m = 230 W/100 m
従って、JHF-PSの線ロスは
となる。この値はKEK-PSのEP2ビームラインのわずか1.5%、KEK-PSニュートリノビームラインのたった15%である。ここで残留放射線量を線ロスの比×ビームパワーの比と仮定すると、
となる。
このように、50 GeV-PSからK-hallへ取り出すビームラインの残留放射線量は現在のEP2ラインの約2倍、ライン(EP1)の約20倍に達すると見積もられる。
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Yoshinori Sato
平成14年9月11日