大強度陽子加速器計画では50 GeV, 15 Aというビーム強度を扱うため、ビームラインに設置される機器の放射化を正確に見積もっておくことはメンテナンスシナリオや運転スケジュールを考える上で重要である。遅い取り出しビームラインでは二次ビーム生成のための標的がビームライン上に設置され、最下流のビームダンプに吸収される。標的付近では標的周辺とその下流の電磁石や各種機器が強く放射化される。ここでは遅い取り出しビームラインの主要なロスポイントであるビームスイッチヤード、T1ターゲット、ビームダンプの3箇所についてMARSコード [1]を用いたビームライントンネル内の残留放射能の評価について述べる。