大強度陽子加速器施設で予定されているトリチウムの排水基準は、30 Bq/ccである。 上記の評価より第一期計画では、21日間運転後の平均濃度が25 Bq/ccであるため各サイクル終了後にSY及びK-hall内ビームラインの冷却水を交換することで対応が可能となるが、この場合50t以上の排水タンク2基が必要である。また40t以上の純水補給が可能かどうか検討する必要がある。 また第二期計画が実施され全てのターゲット等が設置されると、21日間運転後の濃度は排水基準を上回り、希釈排水の必要がある。今回の評価では、全ての損失点を考慮しており実際の運転パターンより厳しい条件であること、また運転期間を21日としている点を考慮しても、第二期計画では約2倍に希釈する設備が必要である。