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5.2.2 評価結果

上記の条件に基づいて評価した空気中放射性同位元素濃度を年間排出量及び排気基準とともに以下に示す。

表 5.5: 空気中放射性同位元素の年間放出量
        $^{3}$H $^{7}$Be 短半減期核種
  $Bq/cm^{3}$ $Bq/cm^{3}$ $Bq/cm^{3}$
SY $2.3\times 10^{-2}$ $1.6\times 10^{-2}$ 2.17
K-hall内 $1.0\times 10^{-1}$ $6.9\times 10^{-2}$ 10.7
年間放出量 $4.6\times 10^{9}$ $3.2\times 10^{6}$ 0
排気基準 $5\times 10^{-3}$ $2\times 10^{-3}$ $5\times 10^{-4}$

短半減期核種は、$^{11}$C、$^{13}$N、$^{15}$O及び$^{41}$Arの値を合算したものであり、排気基準はこれら4核種の内最も厳しい$^{41}$Arの値である。また年間放出量は、年間10サイクルとしてSY、K-hallを合算した値である。 短半減期核種の濃度は、排気基準を大きく上回っており、排気基準値以下まで減衰するのには、14$\sim$18時間必要である。また第2種管理区域であるK-hallへの漏れを抑える構造も必要である。$^{3}$H濃度も排気基準を約20倍上回っており、$^{3}$H濃度にあわせた排気のシナリオを検討する必要がある。

$^{7}$Beに関しては、排気濃度は上回っているが、排気の際ヘパフィルターで99.9%除去されるため問題とはならない。


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Yoshinori Sato
平成14年9月11日