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4.1.3 コリメータ温度上昇と冷却
ここでは、ANSYSの伝熱解析機能を使用し、4.1.2節で解説されているエネルギーディポジット量を入力して、ターゲット直下流に設置されるコリメータ及びD1マグネットでの発熱計算を行った結果を記載する。
- ターゲットの直下流にD1マグネットを設置した場合のANSYSでの解析結果を図4.3に示す。
解析での入力条件は以下の通りである。
- マグネットの形状
- 内径r=100 mm
- 外形r=400 mm
- 長さz=1000 mm
- 冷却/熱伝達係数
- 外周面を水冷していると仮定し熱伝達係数を1114
としている。
- 外周面以外からの熱伝達係数は
としている。
- 物性値
- 材質: 鉄(Fe)
- 密度: 7.88
- 熱伝導率
: 52
- 比熱
: 0.48
- ターゲットとD1マグネットの間にコリメーターを設置した場合のANSYSでの解析結果を図4.4及び図4.5に示す。
解析での入力条件は以下の通りである。
- コリメータの形状
- 内径r=20 mm
- 外形r=150 mm
- 長さz=200 mm
- 冷却/熱伝達係数
- 外周面を水冷していると仮定し熱伝達係数を14854
としている
- 外周面以外からの熱伝達係数は10
としている
- 物性値
- 材質: タングテン(W)
- 密度: 19.3
- 熱伝導率
: 210
- 比熱
: 0.13
図 4.3:
コリメータ無しの場合のD1マグネット温度上昇
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図 4.5:
コリメータを置いた場合のD1マグネット温度上昇
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Yoshinori Sato
平成14年9月11日