配管継ぎ手は主に電磁石冷却水を主眼において製作してきた。真空用継ぎ手も構造は同じである。図3.25は、実際に電磁石架台に取りつけた状態を示している。写真は配管がまだ行なわれていない状態である。右から2つが冷却水用継ぎ手、左1つ目が真空用継ぎ手である。 主な仕様は次のようになっている。
流体種類 | 純水 |
内径サイズ | 2インチ(呼び径50または2B) |
常用水圧 | |
常用温度 | CからC |
シール材 | 外被: SUS304、スプリング:インコネル750 |
(臼井国際産業製、図番HN200S096500) | |
開閉動作 | 一軸トグルリンク式。 |
一軸の回転駆動により、金属シール材の締め付け、 | |
開放を行うこと。 | |
駆動トルク | 以下(設計値) |
圧力試験 | 耐水圧-24時間後、 |
金属シール部分より漏水が認められないこと。 |
流体種類 | 空気 |
内径サイズ | 1インチ(呼び径KF40相当) |
シール材 | 外被: A1050P、スプリング: インコネル750 |
(臼井国際産業製、図番HN100S120600) | |
開閉動作 | 一軸トグルリンク式。 |
一軸の回転駆動により、金属シール材の締め付け、 | |
開放を行うこと。 | |
駆動トルク | 以下(設計値) |
気密試験 | Heリーク試験 以下。 |
冷却水、真空ポンプは写真下方から取りつけられる。手前に見えるフランジから電磁石へ接続される。冷却水フランジはJIS B 2214準拠、真空引き口はKF40を使用している。開閉作業は上部矢印部分を回転すると、左右にアームが閉じ下部フランジ面を寄せあげる。開放時は逆回転操作を行ない、アームを開くことで外れる。金属シールは上部機構部分に固定出来、電磁石と共にビームライン外へ運び出すことが出来る。