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いわゆるカプラー型コネクターとしては、日東工器のカプラに代表されるようなコネクターが知られているが、この種のものは
- シール部にゴムのO-リングを用いている。
- 残圧がある場合の開閉が人力では困難(2インチクラスで)
というような問題がある。そこで当面の開発方針としては
- シール部を面当たりのメタルシールとする。
- 勘合系をバヨネットロック化して倍力機構を持たせる。
という観点で開発を進めている。しかし2はともかく1はなかなか困難である。そこでカプラーを水シール部と勘合部に分離する形での開発を平行して行う。つまりひとつのカプラーに勘合とシールの二機能を期待することをやめ、別々の二系統の器機に分離して実現しようとするものである。具体的には
- シールは全メタルボールバルブで行う。
- 勘合はレバーカプラあるいはバヨネットカプラ+面あたりメタルシールで行う。
というアイデアである。これは往復に4個のバルブが必要であるので、全メタルボールバルブの低価格化が重要な要素となる。もちろん勘合部のメタルシール開発も重要である。しかしシールならびに勘合という両機能を別々に実現すればよいので、その両者を一つのカプラーで実現しようとするよりも容易であろう。
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Yoshinori Sato
平成14年9月11日