図3.11は、K-hallのために開発中のブリッジタイプの電力コネクタである。図中で左側がビームライン電磁石上面、右側はコンクリート壁である。K-hallでは、電磁石はクレーンによって上方から下ろされる。このビームラインは残留放射能が高レベルになるため、床面に電磁石のアライメントのための装置のみを残し、電力、冷却水、信号コネクタ類はすべて電磁石上面に集中させている。
図のコネクタは定格電流3000 Aクラスのコネクタであるが、1500 A前後で運転する小型の偏向電磁石には仕様が大きいため1600 Aクラスの同型コネクタも試作中であり、3000 A級電磁石に対しても2セット置くことで電流密度の緩和と挿抜作業の簡便性を確認する予定である。