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標的内での二次粒子の吸収を考えない場合、二次粒子の収量(Y)は次のように書ける。
ここで、は入社粒子(陽子)数、Ntは単位面積あたりの標的粒子数、dは標的厚、はアボガドロ数である。
標的厚dが入射粒子(陽子)ビームの30%ロスに相当する厚さであるとすると、をinteraction lengthとして、
となる。interaction lengthとabsorption lengthの関係は
であるから、
となる。
ここで、入射粒子(陽子)の標的による吸収断面積のA依存性が
で表されるとすると、
となるので、
となる。このことから、標的内での二次粒子の吸収を考えず、かつ入射粒子(陽子)の標的での吸収断面積が
で表されるときには、標的厚をinteraction lengthに対する割合で決めた場合に二次粒子の収量は標的核種に拠らないことがわかる。
なお、ここではの場合で考察したが、この計算からわかるように、一般にがどのような値でも、標的内での二次粒子の吸収を考えないときには、標的厚をinteraction lengthに対する割合で決めた場合に二次粒子の収量は標的核種に拠らない。
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Yoshinori Sato
平成14年9月11日