図7.5に温度測定時のセットアップを示す。電磁石側面及び上部の端末部分は、対流による熱の散逸を抑制するためにビニールシートで覆われている。ただしコンクリート壁に面した側にはシートがなく、電磁石の側面が空気を通じてコンクリート壁と向き合うようになっている。電磁石下部の架台部分はシートで覆われていないが、実際の場合にも電磁石下部に空気循環用のトレンチが作られる予定であるため、この面では空気を遮断しないことにした。
温度の測定には熱電対を6ch用意し、ビニルハウス内室温(磁石上部)、電力ケーブル、電力バスバー、MICコイルアウト側、電磁石ヨーク表面、コンクリート壁表面に取り付けた。測定データはHP製のMV100のメモリに10秒おきに記録し、フロッピーに保存した。 電磁石の電流値は0A, 1000A, 2000A, 3000A, 3600Aに設定し、それぞれの設定では約12時間電磁石を連続運転し、データを取得した。