図7.6に温度測定の結果を示す。最も温度が高くなるのはバスバー部分であり、ヨーク表面、コンクリート壁以外は12時間以内に平衡状態に達している。 コイルアウト側の測定データには周期的な変動が見られるが、これは冷却水の温度上昇に伴ってクーリングタワーのファンが作動したものと考えられる。東カウンターホールの非汚染系循環冷却水は一部がT型バルブを通じてクーリングタワーに流れており、カウンターホール付近のチラーで空冷された後、循環系に戻されるシステムになっている。冷却水の温度は常時モニタされており、温度がある程度上昇した場合にはチラーの空冷ファンが自動的に回転をはじめる。図7.7はコイルアウト側のデータとファンの動作時刻をプロットしたものである。図から明らかにコイル温度上昇の周期的変動がファンの動作と連動していることがわかる。ファンの動作時間は約5分間であり、ON/OFFの周期はおよそ15分から20分であった。