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- ローカルコントロールは、加速器主コントロールに対してビーム取り出し許可を発行する。この許可によって、加速器はK-hallに向けてビームの取り出しを開始できる。実際には許可発行を主コントロールが受領した上で、なお電話あるいは口頭による直接確認を励行すること。
- ローカルコントロールは、加速器主コントロールに対して、上記ビーム取り出し許可とは別に加速器運転許可を発行する。この許可によって、50 GeV加速器はビーム加速運転を開始できる。これはニュートリノビームラインのローカルコントロールが発行するべき加速器運転許可と同時に発行されることにより、はじめて有効となるように設定する必要がある。
- ローカルコントロールは加速器に対して、何らかの機器異常が発生し、ビーム取り出しの続行が危険であると判断すると、取り出し許可あるいは運転許可を取り消す事ができる。加速器主コントロールは、運転許可あるいは取り出し許可が取り消された場合、1マシンサイクル以内に運転を中止し、またビーム取り出しを中止する(次のビーム加速サイクルに入らない)。
- ローカルコントロールは、加速器主コントロールへの取り出し許可、運転許可を構成する要因を一覧とした情報を提供し、閲覧させる。どのような形の信号で提供するかは、両者で協議する。
- 加速器主コントロールは、加速器の運転状況、特に取り出しに関する機器の運転状況の一覧を作成し、ローカルコントロールに提供し、閲覧させる。どのような形の信号で提供するかは、両者で協議する。
- 加速器主コントロールはK-hallの制御に必要な加速器のタイミング信号をK-hallに提供する。
- 加速器主コントロールはビーム取り出しを事前の予告無しに取りやめる事ができるが、その場合、遅滞なく、あるいは同時にK-hallのローカルコントロールに対してその旨を通知する信号を発行する。標的の熱負荷、熱ショックなど、ビームの中断によっても機器の変調を引き起こす場合があるからである。
- どのような情報をどのような形(フォーマット)で相互に提示しあうかについては、加速器主コントロールとK-hallのローカルコントロールの実務担当者間で継続的に協議する。
その他に、情報の記録、利用についてはローカルコントロールで第一義的におこなうが、サブコントロール、加速器主コントロールでも記録を行うことを推奨する。
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Yoshinori Sato
平成14年9月11日