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6.3.2 K-hallクレーン

K-hallは天井クレーンが1基、備えられる。吊り上げ荷重は40トンだが、40トン用と20トン用のクラブを備え同期運転を可能とする。(図6.4)これにより揚程を生かすことができ、例えば実験エリア天井部の長尺コンクリートシールドを一次ビームラインシールド上部に置くことができる。電磁石の脱着時は吊り上げられた電磁石の揺れの他にクレーンフックの回転に伴う電磁石の回転も制御する必要があり、そのためフックの回転を拘束し制止する機構を手動でも良いので付加するよう要望する。また、大型のクレーンなので走行、横行時のクレーンデッドの範囲が比較的大きく、これを可能な限り小さくするよう施設部に努力してもらっている。制御についてはペンダントのほかに無線で行える必要がある。さらに、電磁石設置時にクレーン上部からの映像モニターなどが可能となるよう、クラブ部分に電源が設けられることが望ましい。


表 6.2: ハドロンビームライン関係クレーンの仕様
場所 定格荷重 揚程 スパン 走行長 環境 操作
SY上流部 20t + 20t 3.5 m 7.8 m 190 m 強放射線 ペンダント
SY下流部 20t + 20t 3.5 m 15.8 m 60 m 強放射線 ペンダント
K-hall 40t +(20t) 16 m 56 m 54 m 一般 無線
搬入棟 40t 12 m 13m 16m 一般 無線
圧縮機室 4.5t 5m 8m 13m 一般 ペンダント

図 6.4: K-hallクレーン図面
khallcrane.jpg


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Yoshinori Sato
平成14年9月11日