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6.2.1 密閉が必要な場所と密閉方法案

  1. シールドブロック間隙(開閉が比較的多い場所)
    1. パッキン(○断面)でシールド間隙を密閉。
    2. シート状パッキンでシールド間隙を密閉。
    3. ゴムシートでシールド層間を全面覆い密閉。
    4. コーキング剤で間隙を密閉。
    5. 密閉性を高め、シールド中間部分に空間を設け二重ドアに似た構造とする。
  2. シールドブロック間隙(開閉が比較的少ない場所)
    1. 流動固化型シールド剤で間隙を埋める。(強く接着しすぎると問題あり)
    2. コーキング剤で間隙を密閉。
    3. 難燃性パテで密閉。
  3. 出入口迷路
    1. ケーブル貫通部は難燃性パテまたは市販のシール装置で密閉。
    2. 二重ドアの中間部分空気をトンネル内に放出。
    3. 二重ドアの中間部分を外側空気で加圧。
    4. 二重ドアのそれぞれに逆止弁付弁を設け空気の流れる方向を制御。
  4. トンネルと実験エリア境界電磁石の真空ダクトと磁石間
    1. エンドガード部分をパテ埋めで密閉。
    2. 電磁石等の機器がない部分で隔壁により密閉。
  5. 機械室、サービストンネル間
    1. パッキン付きのフランジ構造。(サービストンネル自体を還りのダクトとするため)
  6. 50GeVとスイッチヤード間、及びスイッチヤードとK-hall間の物理的障壁(天井クレーンの走行時は容易に取り外せる必要がある)
    1. カーテンウォール(接触部ゴムが収縮可能なもの)で密閉。
    2. 空気膨張式パッキンで密閉。
    3. アコーディオン式ウォールで隔離。
    4. ファスナー式カーテンで隔離。
これらのうち、出入口迷路については二重ドアの中間部分の空気を機械室用の排気スタック付近まで個別に排気し、さらに排気スタックに接続することで負圧管理を行うことにした。これにより迷路出口に放射線モニターを置く必要がなくなる。他の部分については可能性のあるものについてEP1トンネル等を実際のモデルとして利用し検証を進めていく。

これらを実効的に実現可能か検討し、可能性のあるものについてEP1トンネル等を実際のモデルとして利用し検証を進めていく。


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Yoshinori Sato
平成14年9月11日