図5.4、5.5に間接照射実験のセットアップを示す。 空気の放射化測定のために北カウンターホールEP1ビームライン直下のサービストンネルで、簡易ポンプを使ってテドラーバッグに8 lのトンネル内空気を封入したものを用意した。テドラーバッグは大きさ のテフロン製で、気体採取用として一般的に用いられているものである。ここで、空気採取時のサービストンネル内温度は24度、湿度は51.1%であった。これらの袋を2つ用意し、EP1ビームラインのK5ターゲット真横の壁に袋を張り付けた。(図5.4上参照)
水の放射化測定にはガラス製のバイアル管に10 ccの水を封入したものを4つ用意し、2つは鉄製のスタンドに括りつけてターゲット周辺と壁面に設置し、2つは壁面に張り付けた。(図5.5下参照) 各位置での放射線量を測定するため、バイアル管にはアルミ泊を入れた袋も一緒に張り付けて設置した。
K5ターゲットは のPt標的(密度)であり、ビーム照射量はK5SECの記録から計算された。第一回測定期間中のK5ターゲットでのビーム照射量の積分値は protonであり、これは ppp、4秒サイクルの連続運転でおよそ5.3日分の照射量に相当する。