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"新型ESセパレータ"の製作に向けて、具体的に実行すべき課題となる項目を次に列挙する。
- 旧K3-ESセパレータの分解・清掃・運転。
- 真空容器の製作。feed-throughポートの加工法等の開発。それに伴う容器内電界計算。
- 対向平面電極の製作とその取り付け方法の簡素化。
- セラミックスの選定とstand-offの製作。
- 高電圧発生装置の仕様の見直し、及び、絶縁油の再検討。
- 結合部やシール部の総点検と無機化・メタル化。
現在は、12GeV-PSでの実験のために運転と維持を行っているのみであり、10年以上もの間、製作は手がけられていない。従って、その後の技術的な進展等の情報を入手しながら、上述の設計指針を念頭において、主要部品の"再現"を行うことから着手する。
図 C.1:
K6ビームラインに設置されているESセパレータを上流側から臨む。上面には対向電極の位置調整機構や真空計が、側面には覗き窓等がある。下流部に、橙色のコッククロフトウォルトン型の高電圧発生装置が正負それぞれ1台ずつ取り付けられている。緑色の架台下に真空ポンプシステムが取り付けられている。(平成14年7月19日撮影)
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図 C.2:
K2ビームラインのESセパレータ内部。写真の上側が真空容器の上部、下側に手前から向こうに延びているのが、アルミニウム平面電極(負側)の背部である。中央には、セラミックスのstand-off、その向こうには高電圧供給部分のfeed-throughの一部が見えている。(平成11年7月12日撮影)
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Yoshinori Sato
平成14年9月11日