K-hallの一次ビームライントンネル内は遮蔽体で密封された構造になっており、トンネル内部の温度を一定に保つために空気調整装置が循環モードで運転されることになる。しかし最大定格で励磁された電磁石の各部の温度が上昇した場合にはトンネル内壁を形成する遮蔽体のコンクリートの温度が上昇し、結果として強度が失われるのではないかという懸念がある。このことを定量的に評価するため、前節で説明されたモックアップ電磁石を最大定格で励磁し、連続運転中の電磁石各部とコンクリート壁の温度変化を測定した。