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6.6.4 電磁石電源コントロールの考え方

ビームチャンネルの電磁石電源をリモートコントロールするためにその固有の運転操作を行うコントローラ(PSCX8)がある。この装置は1台で電磁石電源の8台を運転、監視する。最小単位の構成図を図6.11に示す。PSCX8を操作するためにGPIB付きのコンピュータ(GPIBコントローラ)が必要となる。PSCX8と電磁石電源の間は制御ケーブルで接続される。PSCX8とGPIBコントローラの間はGPIBケーブルで接続される。この間を長く離す必要がある場合はGPIBエクステンダを用いる。GPIBエクステンダには15台のGPIB機器が接続できる。LANで使用するハブに相当する。運転操作を行うヒューマンインタフェースである操作パネル(POD)がRS-232Cによりコンピュータに接続されている。これにより電磁石電源の操作をコンピュータから離れた場所で行うことを可能としている。コンピュータへのPODまたはRS-232Cの接続は最小単位で8台接続可能である。電磁石電源のリモートコントロールを必要とする場へPODを配置する。加速器の中央制御室との接続はどのようにするかは今後の課題である。おおよそ、次の可能性がある。

  1. 操作パネルを直接配置する。
  2. RS-232Cにより接続する(シーケンサ方式)。
  3. イントラネットで接続する。
特に電磁石電源のコントローラ(PSCX8)は建設段階における局所的な運転動作試験をパーソナルコンピュータを用いて能率良く行うために重要な働きをする。
図 6.11: 電磁石電源コントロール概念図
powercontrol.jpg


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Yoshinori Sato
平成14年9月11日