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まず我々の制御に関する哲学を述べる。これらは、いままで長年にわたり東、北両カウンターホールにおける遅い取り出しビーム実験施設を運転し、またニュートリノビームラインを設計、施工、運転し、長基線ニュートリノ振動実験を世界で初めて成功させた経験に裏打ちされたものである。
- 実験施設の運転は、実験施設に直接関わる人々が責任を持つことによって、より効率的、円滑でしかも安全な運転が可能となる。
- 機器の運転は、それらを設計、製作、管理、保守を行なう組織が行なうのが合理的であり、当然である。
- 一次ビームの運転(特にターゲッティング等)は二次ビームラインの運転、更には実験とも密接に関係しているため、実験施設内での一元的管理が当然である。
上記を実現するためには、実験室にローカルコントロールを設け、そこが主導権を持って実験室の機器全般の制御を行うことが不可欠である。ビームの受け渡しに関するビーム品質の保証と安全性の確保は、加速器主コントロール(中央制御室)との密接なコミュニケーションをはかることにより解決可能である。
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Yoshinori Sato
平成14年9月11日