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C.1 ESセパレータ概要

原子核素粒子実験施設では、極めて純度の高い2 GeV/c までのK$^{-}$中間子を、安定に実験に供することが想定されている。静電型粒子分離装置(ES (Electrostatic)セパレータ)は、一次ビームライン上の生成標的から発生する様々な二次粒子の中から、目的とする数 GeV/cまでの荷電粒子を選別し実験エリアに導くために、必須の二次ビームライン要素である。

ESセパレータは、二枚の対向平面電極に正と負の高電圧を加えることにより高電場を発生させ、荷電粒子の速度を弁別する装置である。ある運動量においては、電場と直交する磁場を生じる双極電磁石と組み合わせる事によって、荷電粒子を質量毎に選別する事が可能となる。ESセパレータの主な特徴と構成要素、運転形態等は以下の通りである。


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Yoshinori Sato
平成14年9月11日